Webにかかわるサービスを開発、運用する技術はすごい速度で変化しているという。
エンジニアが最新技術にキャッチアップしていくためには大変な勉強が必要だと言われている。
しかしそれを聞いているばかりだと、ぼくのような初心者がWebサービスを作るのはどんどん恐ろしくなっていくような気がする。
B2CでもB2Bでも、企業としてビジネスをして利益を上げ続けないといけない商業ベースのWebサービスならば、安定運用や改修開発サイクルを素早く回すために、エンジニアチームに求められる水準が上がっていくことは理に適った流れかもしれない。
しかしその技術トレンドや開発技法を習得せねばという意識は、個人でお金にならなくてもいいから何か作りたいと思う人は、乗ると危ない Big Waveかもしれない。
だいたい原理がわかっていないのに、高速化や分散化の技術を知ろうというのは、学習の好奇心という意味では大変よいことだが、現実に開発の助けになるかというと、たぶん情報過多を引き起こして、場合によっては硬直して動けなくなるのではなかろうか。
てかまさしくぼくが。
ちょうど、「オートメーション・バカ」というニコラス・G・カーの著作を読んでいかに自動化が人間を原理の理解や、道具を身体の延長のように感じてつくるプロセスを楽しむ、という状態を遠ざけてしまうかを、大変に考えさせられた。
そして、技術情報の海で動けなくなっていた自分も発見した。
調べすぎて、悩むばかりで手が動かないと、経験して学べないから結局作れるようにならないという罠にハマっている。ここがいけなかった。
応用的なネットワーク技術や、どのフレームワークが良いか、というのは、基本ができて何かローンチできて、サービスが大きくなってから、考えれば充分だ。
基本のHTMLや周辺技術という「基本装備」だけで、とりあえず街から出て、戦ってみる(=動くものとして出す)ことをしないと、なんも進まない。
失敗しても誰かに迷惑をかけることもないのだし(そもそもユーザがいない…)動けないことこそが一番もったいない。
ここまで来るのに時間かけすぎたが、あきらめなければ道はあると信じる。
ここまで来るのに時間かけすぎたが、あきらめなければ道はあると信じる。
運営会社 connehito さんは、友人の島田さん(@tatsushim)がCTOをされている。
(今日、お会いしてお昼をご一緒した)
(今日、お会いしてお昼をご一緒した)
その connehito エンジニアチームブログの最新投稿で、島田さんの書かれてることが刺さった。
インフラエンジニアがサービスの0→1を創る際に意識した、たった1つのこと
結論からお伝えするとサービスの立ち上げ時に「完璧なインフラ構成は必要ない」というお話です。
(中略) 1日が本当にあっという間に過ぎていく中で、如何に本質的なことにエンジニアのリソースを投下できるかが勝負の分かれ目だと感じています。
今や多くのユーザが愛用しているサービスのCTOの言葉である。重みがある。
そして、ぼくのような初心者にも転用できる学びが詰まっている。
自分に向けて換言してみた。
Webサービスをはじめて作る時には、未来のことを悩むのをやめよう。
顧客が使うイメージ、構成の見取り図だけを描いたら、作り始めよう。
やるしかない。